「なぜ転職しようと思ったのですか」に対するすべらない回答

「なぜ転職をしようと思ったのですか」という質問は難しいですよね。なにせ、新卒の際は聞かれず、転職の際に聞かれる質問ですから難しいのは当然です。 今回は「なぜ転職しようと思ったのですか」に対するすべらない回答のしかたをご紹介します。

うちの会社でずっと働いてくれるか、どうかを確かめている

そもそも、そもそも「なぜ転職しようと思ったのですか」という質問で面接官はあなたの何をチェックしているのでしょうか。 ねらいは「うちの会社でずっと働いてくれるか、どうか」を確かめているのです。 企業としてはあなたに長く働いてもらえることを願っています。もし、会社全体であなたをフォローし、育てたとしても、2~3年で辞められてしまっては会社にとって痛手になるからです。たとえば、この質問に対し「上司との関係に不満がありました。がんばりを認めてくれず、転職を考えました」と回答したら、面接官はどう思うでしょうか。「それはそれは大変でしたね」とは思いません。「うちに入社しても上司との相性が悪くなったら、辞めてしまうのではないか」と思ってしまいます。いくら、その上司がひどかったという事実があったとしても、面接官にストレートには伝わらないのです。 この質問を通して企業は「うちの会社でずっと働いてくれるか、どうか」を確かめており、あなたはちょっとや、そっとのことでは辞めないという意思を伝える必要があるのです。

ネガティブな転職理由もポジティブにしてしまえばすべらない

では、実際に面接で「なぜ転職しようと思ったのですか」という質問をされたら、どのように回答すればよいのでしょうか。もちろん、本音を語りたい気持ちもわかりますが、上でも述べたように不満による転職理由は面接官にいい印象を与えません。 ネガティブな転職理由であっても、面接官に好印象を与えるにはどうしたらよいのでしょうか。転職したいと思った事実は変えられません。ただ、見かけを変えることは出来ます。つまりは、ネガティブな転職理由であってもポジティブな転職理由にいいかえてしまえばいいのです たとえば、上の例で考えてみます。 「上司との関係に不満がある。がんばりを認めてくれない」。これをポジティブにいいかえたらどうなるでしょうか。コツとしては希望を考えるととうまくいきます。「がんばりを認めてくれない」ということは、「がんばりを認めて欲しい」という希望があるともいえます。ですので、上の例をいいかえるのであれば「個人の裁量が大きく、もっと個人として会社に貢献していきたいと思い、転職を決意しました」などがいいでしょう。これだと、面接官に前職に不満を持った転職ではなく、前向きな転職ととらえてもらえます。 「なぜ転職をしようと思ったのですか」に対してすべらずに回答するためには、決して不満を転職理由にしないことです。ただ、その事実は変わらないので、ポジティブないいかたで考えるようにしましょう。