沖縄に移住してスローライフを満喫したい!

都会でもう仕事もある程度やったし、環境を変えて新しいことをしてみたい。これからは仕事一本じゃなくて、家庭やプライベートな時間も大事にしたい。将来や老後のことを考えて田舎暮らしにいまのうちにならしておきたい。数年後は自分の生まれ故郷で家業でも継ぐ予定だから、その間に経験として一度は。 さまざまな理由で、沖縄に移住してくる人は多い。スローライフやロハスブームで、沖縄は注目を浴びていた。自由気ままに生活して、遊ぶだけ遊んで、お金がなくなったら、必要な分だけ働く、あとは自分の自由な時間に費やす。もうせかせか仕事ばかりしている生活は疲れた。そんな人も多い。 では実際、沖縄に移住した人たちはどのような事態が起こっているんでしょうか。

沖縄は賃金のほかにも、求人率も全国最下位

例えば都内でコンビニでアルバイトをすれば、昼間なら900円以上、深夜なら1200円以上は固いところだろう。これでもきついが、週4日ほど、深夜バイトをすれば生活は可能なラインである。しかし、沖縄の場合、東京の最低賃金が時給850円前後だとすると、なんと650円、時給で200円の差。10時間で2000円、100時間で20000円にもなる。3、4日はバイトのシフトを最低限入れないとだめだ。同じ仕事をしているのに、この差はどうも納得いかない。しかもコンビニの数が少ないから募集自体も少ない。しかもコンビニだけでなく、リゾートホテルのレストランなどでも同じ。沖縄のフリーターでひとり暮らしは結構なきつい生活だ。実家暮らしなら、家賃を払わなくていいし、友達ともお金のかからない遊びができる。有効求人倍率の全国平均は、1.1ほどに対し、沖縄は、0.5~0.7ほど、つまり一つの仕事に、一つの募集がない。求人自体がないのだ。

沖縄なら安く、うまいものが食べられるのウソ

通常、賃金は低いと、物価も安く、結果的に手元に残るお金は一緒くらいというのが普通だ。しかし、実際のところそんなに物価は変わらない。スーパーの食材はむしろ輸送料がのっかるため割高。ガソリンやお酒は税率が低いので、多少安くなる程度、家賃も少しは安いだろう。

沖縄移住者の現実

毎年、25000人ほどという多くの人たちが、沖縄に移住目的でやってくる。さまざまな事情でくるのだが、その多くが3年を待たずして去っていく。県民との折り合いがつかなかったり、もともと短期で住む予定なのかもしれない。しかし、理想と現実のギャップを感じていなくなるのだ。 これが現実である。何年も移住する予定が途中で計画倒れになってします。これでは人生の設計も立たない。逆に、長く住む移住者の傾向として挙げられるのが、なにも考えてなく、気づいたら居心地よくてそのままいた、という人だそうだ。精神的にも沖縄化されないと厳しいようだ。